2014年 7月24日 国連自由権規約人権委員会、統一教会信者の拉致問題を憂慮
スイスのジュネーヴで開かれた「国連自由権規約人権委員会」は7月24日、ウェブ上で「最終報告書」を発表。日本における統一教会信者の拉致監禁問題に「憂慮」を表明し、「有効な手段を講ずるべき」と日本政府に勧告しました。
委員会には、昨年7月、日本における統一教会信者に対する拉致監禁・強制改宗の問題に関して、「国境なき人権」(ウィリー・フォートレ代表)と日本の「全国 拉致監禁被害者の会」(後藤徹代表)の2つのNGOが報告書を提出して改善を求めていました。これを受けて同委員会は、日本政府に対する質問リストの中に「国家によって捜査されず、起訴もされていない拉致、強制改宗および強制棄教の事例に関する報告に対してコメントしてください」という項目を加えたのです。
これに対し、今年3月に日本政府は、「我々は記述されたような事例を一切知らない」とのコメントを出し、一般論としてそのような事件に対しては「法律に基づいて適切に処理する」「法務省の人権機関は、事例に応じて適切な手段を講じる」と述べたにとどまり、誠意ある姿勢は見られませんでした。 そこで「国境なき人権」のウィリー・フォートレ代表と、「被害者の会」の代理人パトリシア・デュバル弁護士がこの7月にジュネーヴ入りし、委員会のNGOブリーフィングで、日本における拉致監禁・強制改宗問題の重要性を訴えました。
7月16日に行われた委員会における日本政府の回答も、自らの非を認めない内容でしたが、7月24日の委員会による「最終報告書」がウェブ上で発表され、「委員会は、新宗教運動の回心者を棄教させるための、彼らに対する家族による拉致および強制的な監禁についての報告を憂慮する。締約国は、全ての人が自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由を侵害するおそれのある強制を受けない権利を保障するための、有効な手段を講ずるべきである」と指摘しました。
国連の自由権規約人権委員会が正式に日本政府に対して新宗教信者の拉致監禁・強制改宗問題に関して憂慮を表明し、問題解決の手段を講ずるよう求めたことは、画期的な一歩と言えます。
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2014年 5月23日 ドキュメンタリー「後藤徹氏、勝訴までの道程」がアップされました
12年5か月の拉致監禁・脱会強要事件の被害者である後藤徹さん(「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」代表)が、東京地裁で今年1月に“勝訴”を勝ち取るまでの闘いをまとめたドキュメンタリー(約13分間)がYouTubeにアップされました。
東京地裁は1月28日、拉致監禁を実行した後藤氏の家族に対し483万円の支払いを命令。そのうち96万円は、事件を背後で指導した“脱会屋”宮村峻氏に連帯して支払うよう命じています。
後藤さんはドキュメンタリーの中で、「この勝訴判決が、いまだに続いている拉致監禁をこの日本から一掃するための一助となることを心から願っています」と訴えています。
後藤さんの裁判は、6月からは東京高裁に舞台を移して控訴審が始まります。このドキュメンタリーを通して、統一教会信者に対する拉致監禁問題に関心を持っていただけたら幸いです。
後藤徹氏、勝訴までの道程 (12:55)2014/05/22 に公開
2014年1月28日(火)午後3時過ぎ、統一教会の信仰を破壊するために、脱会カウ-ンセラーらに12年5ヶ月間監禁された後藤事件の判決が言い渡されました。監禁現場か-ら無一文、浦島太郎状態で放り出された後藤氏が勝訴を勝ち取るまでの闘いの道程です。
2014年 2月 6日 後藤徹氏の勝訴報告映像、英語・韓国語字幕版をアップしました
後藤徹氏の民事裁判の判決が1月28日(火)に東京地方裁判所で言い渡されましたが、判決直後に東京地裁前で行われた後藤氏やルポライター米本和広氏による報告会の映像の、英語・韓国語字幕版をそれぞれアップしました。
後藤徹氏の民事裁判、勝訴報告(2014年1月28日、東京地裁前)【英語字幕版】(YouTube UCJAPANch より)
Reporting on the winning civil lawsuit by Mr. Toru Goto. (January 28th 2014)
後藤徹氏の民事裁判、勝訴報告(2014年1月28日、東京地裁前)【韓国語字幕版】(YouTube UCJAPANch より)
고토 토오루씨의 민사 재판, 승소 보고 (2014년 1월 28일, 도쿄 지방재판소앞)
2014年 1月29日 後藤徹氏の民事裁判勝訴を複数のマスメディアが報道
後藤徹氏の民事裁判の判決が1月28日(火)に東京地方裁判所で言い渡されましたが、その判決内容を複数のマスメディアが報じています。
「朝日新聞」(1月29日付)は社会欄で、「統一教会信徒 親族に勝訴」と題し記事を掲載。「裁判長は『親族らは長期間、男性(後藤徹氏)の自由を大きく制約した』と認定し、計約480万円の支払いを命じた」と伝えています。
「産経ニュース」は、「裁判長は判決理由で『男性(後藤徹氏)を心配していたことを踏まえても、社会通念上の限度を逸脱している』と述べた」と紹介。
「東京スポーツ」(1月30日付)には、原告側弁護士の「拉致や監禁の責任を認める司法判断はこれまでなかった。そういう意味では、大きな一歩です」というコメントが掲載されました。
「世界日報」(1月29日付)は、被告・宮村峻氏に対する判決内容について、「『(宮村氏は)信者の家族らに対し、脱会説得の実践的・実効的な方法を指導していた』上に、『原告(後藤徹氏)が荻窪フラワーホーム(注:監禁場所)において不当に心身を拘束されていることを認識しつつ、平成10年1月頃から同年9月頃まで、頻繁に元信者らを連れて原告の元を訪れ、脱会を強要した』として、同期間は家族らの不法行為に加担したと認めた」と言及しています。
また、以下の、判決直後に東京地裁前で行われた報告会の映像で、後藤徹氏とルポライター米本和広氏のコメントを確認できます。
なお、米本氏は、「後藤さんを支援し、今日の傍聴にも駆けつけてきた人の中には、統一教会に批判的な元信者の方が複数いらっしゃいます。わざわざ仕事を休んで新潟からやってきた人もいます。統一教会に対する立場の違いを超えて、宗教監禁の恐怖と悲劇を繰り返してはならないと考えているからです。そうした人たちの存在が後藤さんの勝訴の支えになったことを決して忘れてはなりません」と追加でコメントを寄せています。
後藤徹氏の民事裁判、勝訴報告(2014年1月28日、東京地裁前)(YouTube UCJAPANch より)
2014年 1月28日 後藤徹氏の民事裁判勝訴! 被告らに損害賠償命令
1月28日(火)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の判決が言い渡され、親族である被告3名に対して総額483万円、宮村被告に対して上記損害中96万円を連帯して支払うよう命じる判決が下されました。
判決について後藤代表は、「兄妹と被告・宮村の責任を認めたことは一定の評価ができます。ただ、被告・松永の責任が認められなかったことは極めて遺憾です。
特に、脱会屋である被告・宮村の責任が認められたことは大いに評価できます。今まで多くの統一教会信者が被告・宮村の指導下に拉致監禁され苦しんできたことを思うと、その方々も喜んでおられることと思います。
いまだに拉致監禁・脱会強要はなくなっていません。今回の勝訴が、拉致監禁・脱会強要を撲滅するための一助となることを心から願います」とコメントしました。
被告らは1995年9月から2008年2月までの12年5か月間、統一教会信者である後藤代表を拉致監禁し、棄教を強要しました。これに対し、後藤代表は2008年4月、荻窪警察署に告訴状を提出しましたが、警察は被疑者を誰一人として逮捕せず、強制捜査も行わないまま2009年2月に事件を東京地検に送致。同地検は同年12月、「嫌疑不十分」を理由に不起訴処分としました。
後藤代表は2011年1月、被害の回復と被告らの罪状を世に訴えるため、約2億円の損害賠償を求め、民事訴訟を提起し、今日の判決に至りました。
2013年3月12日、後藤代表は本人尋問の最後に、「(拉致監禁によって)集団で誹謗中傷を受け、本当に苦痛を受けました。人間の尊厳を否定し尽くされ、人生の貴重な時間を奪われました。(拉致監禁に関与した親族や宮村氏らを)絶対に許すことは出来ません」と訴えています。
この民事裁判の中で、原告・後藤代表の主張を裏付ける有力な証拠として、①被告・松永牧師自身が脱会説得のために書き記したノートやメモ、監禁説得の指導ビデオ、②被告・宮村氏の拉致監禁・脱会強要活動の裏側を知る伊藤芳朗弁護士の証言が収められた陳述書、③「弾劾証拠」として、94年8月に宮村氏が「拉致監禁」した教会員を誹謗中傷し暴行を振るった時の映像、などが提出されていました。
2013年 9月25日 後藤徹氏の民事裁判が結審
9月24日(火)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第18回口頭弁論が開かれ、2年6か月に及んだ裁判は結審しました。
法廷では双方から最終準備書面の提出と確認がなされた後、判決言い渡しの日程が調整されました。
判決の言い渡しは、12月17日(火)午後1時半から709号法廷で行われます。なお、法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
2013年 8月21日 「週刊ポスト」名誉毀損訴訟の控訴審判決、第一審判決を支持
8月21日(水)午後1時15分から東京・霞ヶ関の東京高等裁判所において、当法人が「週刊ポスト」の発行元・小学館を相手取って起こした名誉棄損訴訟の控訴審判決が言い渡されました。
控訴及び附帯控訴いずれも棄却となりましたが、事実上、小学館に対して、当法人に賠償金を支払うように命じた第一審判決が支持されたことになります。
2013年 6月18日 後藤徹氏の民事裁判、被告・宮村峻氏と後藤氏妹の本人尋問
6月17日(月)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第17回口頭弁論が開かれ、被告の宮村氏と後藤氏の妹Mさんの本人尋問が行われました。
後藤氏の妹Mさんは、被告でもある後藤氏の兄から伝道されましたが、宮村氏の説得により脱会。29歳から41歳までの「30代の貴重な時間」を、後藤氏との「話し合い」に費やしました。
Mさんの主尋問では、自身が宮村氏によって「監禁」されていたことは否定しましたが、「(保護されたマンションから)隙をついて逃げようとした」ことや、話し合いの期間中は「1か月間外出しなかったこと」、「宮村さんが面会に来た時に押入れに立てこもった」ことなどを認めました。
統一教会を脱会したMさんは、「話し合い」をした同じマンションで「リハビリ生活」のため3か月間滞在したことを認めた上で、「マンションから出るのは誰の判断なのか? 宮村さんの判断?」と被告代理人弁護士から尋ねられると、「違います!」と宮村氏の指示を否定。あくまでも「家族と自分の判断」であることを強調しました。
Mさんへの反対尋問では、一度目の「拉致監禁」から逃れた後藤氏が「なぜ“偽名”にする必要があったのか?」と問われると、答えに窮している様子が伺えました。
また、Mさんをはじめ家族が後藤氏に対して行った「食事制裁」について、Mさんは、断食を行った後藤氏の「体のことを考えて」食事を出したなどと供述しましたが、他の家族が食べていたヨーグルトやサラダを後藤氏にだけ与えなかったり、後藤氏が食事を少量にしてくれなどとは言っていなかったにもかかわらず、1年半、毎日ほぼ同じ質素なメニューだったことを追求されると、「みそ汁の具は変えていた」など苦しい言い逃れを強いられていました。
他にも、後藤氏の提案によりMさんは一時、スポーツクラブに通っていたと供述しましたが、後藤氏は運動不足解消のため、室内で“屈伸”するしかなったなど家族間の生活の格差も浮き彫りとなりました。
2001年に後藤氏が「監禁」に抗議し、「出せー!」「助けてくれー!」「警察を呼べー!」などと2週間にわたって騒いだことについて尋ねられると、「ちょっと覚えていない」などと述べ、回答を避けました。
午後に行われた宮村氏の主尋問では、後藤氏をはじめ統一教会信者に対する「拉致監禁」を指示することは「あり得ません!」と強弁し、自らの関与をことごとく否定しました。
一方、宮村氏への反対尋問では、宮村氏によって「拉致監禁」された信者Tさんが94年8月、宮村氏に抗議に向かった際のことが言及され、宮村氏がその場でTさんに「バカ!」などの誹謗中傷を繰り返し、Tさんに暴行を振るったのではないかとの尋問がなされました。宮村氏はこうした内容をあくまで否定し、当日の様子を収録した映像の用意がある旨を原告代理人が示唆しても供述を変更しませんでした。追って同映像は原告代理人から「弾劾証拠」として提出されることとなりました。
また、宮村氏は、自らが運営していたことを否定する「水茎会」が、毎月、現役の信者家族から1万円、脱会に成功した家族から5千円の会費を受け取っていたことを認めた上で、原告代理人弁護士から「(水茎会の)会計を知ってるじゃないですか!」と追及されると、「揚げ足を取らないで下さいよ大の大人がぁ」などと反論。他にも「先生(原告代理弁護士)、字をちゃんと読んで下さい」などの不遜な発言を繰り返しましたが、遂には「下手な誘導尋問やめて下さい」といった目に余る発言をしたため、裁判長から「そのまま調書に取りますよ!」と警告を受ける場面もありました。
「(宮村氏が関与した)保護された信者の中で、初日に(保護されたマンションから)出た人がいるのか?」と問われ、宮村氏は「本人の許可が得られれば言います」と述べて言及を避けましたが、2011年1月に宮村氏が説得に訪れた信者がベランダから飛び降りてマンションを脱出した事例を指摘されると、あっさりとその事実を認めました。
反対尋問の終わりに、原告代理人弁護士から、後藤氏のように「自分(宮村氏)が10年以上外に出られない立場だったらどうか?」と問われると、「私は、徹君が反省するには良い機会だと思う」などと述べ、12年5か月にわたって後藤氏が部屋から一歩も外に出られなかった状況を、当然のことであるかのごとく述べました。
次回は、9月24日(火)午前11時半から709号法廷で、最終弁論が行われます。なお、法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
2013年 6月 4日 後藤徹氏の民事裁判、被告・松永堡智牧師と後藤氏兄嫁の本人尋問
6月3日(月)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第16回口頭弁論が開かれ、被告の松永牧師と後藤氏の兄嫁の本人尋問が行われました。
松永牧師は主尋問で、統一教会信者に対する「話し合い」は、あくまでも「家族が主体である」と繰り返し供述し、自らが家族を教唆していた事実を否認。「話し合い」において、「信者の意志に反したことはしてはいけない」などと訴えました。
原告代理人弁護士からの反対尋問では、松永牧師自身が脱会説得のために書き記したノートやメモなどについて問い詰められると、「ある人の体験をまとめたもの」などと第三者に責任転嫁する姿が度々見受けられました。更に追及を受けた松永牧師は、回りくどい物言いを繰り返し、裁判長から「質問に対して結論だけをお答え下さい!」と注意を受ける場面もありました。
また、過去に松永牧師が関わった脱会説得において、「話し合い」をしている信者が「救出依頼のメモ」をマンションの外に投じたという事例が1件あったことを認めた上で、「(信者)本人は監禁だと言うんだけれど…」と、主尋問で否定してきた「信者の意志に反したこと」への自らの関与を示唆する格好となりました。
午後の反対尋問の続きでは、原告側から提出された松永牧師に「保護説得」を受けた多数の信者らの陳述書から、「すべて松永牧師の指示」だったことが指摘されましたが、松永牧師は自らの教唆をことごとく否認。妊娠5か月になる信者の保護説得に関与したことについても、「家族の意向」を理由に挙げましたが、答えに窮している様子も伺えました。
その他、昭和63年に作成されていた信者の陳述書にも松永牧師の脱会説得について、「信者獲得のための卑劣な行為」などと明記されていたことや、松永牧師により脱会させられた元信者が、松永牧師が経営する幼稚園のバスの運転手をさせられていたなどの記載も紹介されましたが、松永牧師は否認を繰り返すばかりでした。
反対尋問の終盤に、後藤氏の家族をはじめ松永牧師が関わった信者の「家族(関係)が滅茶苦茶になるのは、誰の責任なのか?」と問い詰められると、松永牧師は答えに窮してしまいました。
一方、後藤氏の兄嫁は主尋問で、後藤氏が「話し合いを承諾していた」という主張を繰り返しただけでなく、「徹さんに(話し合いが行われている)マンションから出ていくように数え切れないほど言った」などと供述。
反対尋問で兄嫁は、答えにくい質問に対して度々、「私は分からない」と発言しましたが、宮村氏が信者との「話し合い」において、信者に「バカ」などと中傷を行っていたことを一部認める発言も見られました。
後藤氏の「話し合い」が12年5か月にも及んだのは、「(後藤氏が)引きこもっていたからだ」とする被告側の主張に対して、後藤氏の本人尋問の供述が「引きこもっていた人の供述か?」などと問い詰められると、兄嫁は「(後藤氏は尋問を)よく練習したんだな」などととぼけた回答を行いました。
今回の尋問の冒頭、松永牧師の陳述書が5月31日(金)午後5時に原告代理人弁護士に送られてきたことに対し、原告代理人弁護士から異議申し立てがありましたが、最後に裁判長も「(被告側が)陳述書を直前に出すことは甚だ遺憾」と厳重な注意を促しました。
次回は、6月17日(月)午前10時から午後5時まで803号法廷で、後藤氏の妹と宮村氏が出廷し、被告本人尋問が行われます。なお、次回法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
2013年5月28日 統一教会信者に対する拉致監禁問題は“継続”-米国務省報告書
米国務省はこのほど、世界各国の信教の自由の状況をまとめた2012年度版「国際宗教の自由報告書」を発表しました。報告書は、日本の統一教会信者に対する拉致監禁・強制改宗問題を取り上げるとともに、日本の大学が行っている「カルト対策」問題にも言及しています。
米国務省は1999年から毎年、「国際宗教の自由報告書」を発表してきましたが、日本に関する報告部分でほぼ毎年、統一教会信者に対する拉致監禁問題を取り上げています。
拉致監禁問題について、報告書は「“ディプログラマー(強制改宗専門家)”が家族と協力して、統一教会信者およびその他の少数派宗教団体の信者を拉致し続けているとの報告があった」「非政府組織(NGO)の『国境なき人権』は、統一教会信者の拉致とディプログラミングが継続して発生していると主張した」と指摘しています。
また、今回の報告書は、日本各地の大学が「カルト防止」キャンペーンを行って統一教会系団体に関わらないよう学生を説得しており、こうした大学当局の取り組みが、統一教会の信仰を持つ学生に対する「敵対的なキャンパス環境につながっている」とする教会側の声を紹介。そのほか、統一教会信者の学生が、信教の自由を侵害されたとして佐賀大学を提訴したことも伝えています。
2012年版「国際宗教の自由報告書」の日本に関する記述(英語)はこちら。
2013年5月25日 月刊誌『宝島』が統一教会信者に対する拉致監禁問題を紹介
5月25日(土)発売の月刊誌『宝島』7月号に、「統一教会信者 “拉致監禁” 裁判傍聴記」と題する4ページの記事が掲載されました。
5月14日(火)に開かれた後藤徹氏の民事裁判を傍聴した記者は、「素人目にも(後藤氏の家族が)『閉じ込めていたのではないか』という印象だった」と感想を綴っています。
また、脱会説得に関わっていたカトリック教会の神父や、かつて「脱会説得者」だった人物へのインタビューを通して、「(脱会)説得者側のカルト性」についても言及。「脱会させる方法・マニュアルは確立されていて、生活空間からの切り離し、猛烈な自己批判要求、手記執筆、脱会届、そして教会側への裁判までが1セットでした」などの証言が紹介されています。
記事は、「オウム事件の明確な総括もない中、日本人と宗教を考える上でも見過ごせない裁判であり、黙殺してはならないと思う」と締めくくられています。
2013年5月15日 後藤徹氏の民事裁判、被告・後藤氏兄の本人尋問
5月14日(火)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第15回口頭弁論が開かれ、後藤徹氏の兄である被告T氏の本人尋問が行われました。
T氏は、後藤氏や妹を統一教会に導きましたが、後に宮村氏の関与により脱会。以後、宮村氏の会社で働きながら、信者の強制棄教に協力してきた人物です。
被告T氏に対する主尋問では、尋問の当初から覇気の感じられないT氏が、被告代理人弁護士の質問に対して棒読みするかのように回答しながら、原告の後藤氏に対する「拉致監禁」の事実をことごとく否認する供述に終始しました。
被告T氏は、原告の後藤氏が「保護」されていた東京都杉並区のマンションで、玄関ドアの内側に南京錠を取り付けていたことを認めましたが、その理由を「統一教会の信者から(話し合いを)妨害されないため」などと回答しました。
後藤氏が「拉致監禁」に抗議して室内で暴れた理由について尋ねられると、「外に出ようとしたのではなく、私への反発から暴れたのでしょう」と男兄弟に対する反発心や被告T氏に対する嫌がらせがその原因であったなどと供述しました。また、後藤氏が「拉致監禁」に抗議して行った3回のハンガーストライキについては、後藤氏がノートや韓国語テキストを要求したことを家族が断ったことが発端だったなどと理由付けしました。
「(後藤氏は)なぜマンションから出て行かなかったのか?」との質問には、「(後藤氏が目指す)家族の救いに支障をきたしてしまう。『氏族メシヤ』の使命を放棄してしまうから」などと、統一教会の教えを一部都合良く利用して供述しました。
午後から行われた被告T氏に対する反対尋問では、原告代理人弁護士からの質問に対し、T氏が答えに窮する場面が度々ありました。
「宮村氏の許可なく親が(話し合いをするマンションから)信者を出した事例が一件でもあるか? 名前を挙げるように」と問い詰められると、「(そのような人は)記憶にない」と回答。後藤氏を自宅で「保護」した時のことを尋ねられ、後藤氏を「保護」するために親族以外に協力に来ていた人物のことを問われると、「気付いたらいた」などと苦し紛れに答える場面もありました。
長期化する「話し合い」の中で、後藤氏の父親が他界しましたが、「偽装脱会」をしていた後藤氏は葬儀にも参加させてもらえませんでした。原告代理人弁護士が「自分の親の葬儀に出るか出ないかは誰が決めることですか?」と問い詰めると、被告T氏は答えに窮した後、信者らが後藤氏を救出に来ることを恐れたなどと述べました。しかし、「脱会した信者を(現役の信者が)奪還した例があったのか?」と問われると、「ない」とあっさり供述しました。
「話し合い」の期間中は、後藤氏に国政選挙などの投票券が渡されることも、自動車免許更新の機会を与えられることもありませんでした。その理由を問われると被告T氏は、「徹との間で話題にも出なかったので」と回答。後藤氏のハンガーストライキに対する「食事制裁」について、後藤氏の微量の食事を前に、同じテーブルで家族が通常の食事をすることに「良心の呵責はなかったのか?」と問われると、「本人のためにやった」などと答えました。
反対尋問の後半、原告代理人弁護士の追求に被告代理人弁護士らが「誤導です!」などと異議を申し立てる場面が度々ありましたが、裁判長はその度、「続けて下さい!」と尋問の続行を命じました。また、異議を述べた被告代理人弁護士に対して原告代理人弁護士が「事実を捻じ曲げるな!」と一喝すると、別の被告代理人弁護士が異議を述べる場面もありましたが、裁判長は受け付けませんでした。
最後に、「(原告の)後藤徹氏が12年5か月もマンションから出られなかったのは原告の意志だと言うのか?」との質問に、T氏は答えに窮しながら「…原告の意志です」と述べました。
次回は、6月3日(月)午前10時から午後5時まで803号法廷で、後藤氏の兄嫁と松永堡智牧師が出廷し、被告本人尋問が行われます。なお、次回法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
2013年5月7日 ワシントン・ポストが統一教会信者に対する拉致監禁問題に言及
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は5月3日付で「宗教の自由の悲惨な世界地図」と題する記事を掲載し、日本の統一教会信者に対する拉致監禁問題に言及しています。
この記事は、米国「国際信教の自由委員会」がこのほど発表した2013年版の報告書を取り上げる中で、日本における「トレンド(動向)」として統一教会信者などに対する「拉致と強制的棄教」が報告されていることを紹介。信教の自由において概して“優等生”である日本だが、このトレンドは「警戒すべき」ものだと論評しています。
なお、同記事は、報告書の日本の拉致監禁問題に関する箇所から、以下の文章を引用しています。
「過去数十年にわたって統一教会やエホバの証人などの新宗教運動に属する数千人の人々が、彼らが選んだ信仰を強制的に棄てさせる目的を持つ彼らの家族によって拉致されてきた。統一教会信者の後藤徹氏のように、自らの意思に反して10年以上も監禁されたような極端な例もある。拉致された人々は、家族や「職業的ディプログラマー」による精神的ハラスメントと身体的虐待を訴えている。警察や司法当局は、たいてい証拠不十分という理由で、そうした行為を実行した者たちに対する調査も起訴も行っていない」
実際の記事はこちらご覧になれます(原文)。
2013年 5月 1日 米政府委員会が日本の統一教会の問題に関し言及
米国政府が設置した「国際信教の自由委員会」が、その2013年年間報告にて、日本における信教の自由に関し言及しました。日本が言及されたのは、その報告書の「テーマ別課題」という箇所の「日本における拉致と強制的棄教」という項目です。
日本で、統一教会やエホバの証人など新宗教の信徒が、その家族や職業的脱会屋により拉致監禁・強制棄教の被害を受けてきたことを明らかにしています。特に、統一教会員に対する拉致・強制棄教事件に関しては、警察や司法当局が「家族の問題」や「証拠不十分」を理由に問題を放置してきたことを指摘しました。
後藤徹氏に対する「12年間の拉致と拷問」や近年も発生している統一教会員に対する拉致・強制棄教事件を複数の人権保護団体が確認しているなどと踏み込んだ記述をしています。
「国際信教の自由委員会」は、独立した超党派による米国の連邦政府委員会で、その委員は大統領および共和党・民主党両党の指導部により任命されます。主な責務は信教の自由に対する侵害の事実と状況を国際的に調査し、大統領、国務長官および国会に対し政策提言を行うことです。
・報告書該当箇所翻訳文
・報告書全原文
2013年 4月 9日 後藤徹氏の民事裁判、原告側・被告側双方から1名づつ証人尋問
4月8日(月)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第14回口頭弁論が開かれ、原告側と被告側それぞれ1名づつの証人尋問が行われました。
原告側の証人として出廷したMさん(女性)は、被告宮村氏の脱会説得により、一度は統一教会を脱会し、いわゆる「リハビリ」と称する期間中に原告後藤氏の監禁現場を訪れ、宮村氏や元信者らが行う脱会説得に加わった事実があったことなどから証言することになりました。
Mさんの主尋問では、まずMさん自身が受けた監禁説得に関する質問が行われ、宮村氏によってMさんの家族の行動や判断までもが制限されていた事実や、宮村氏が関与する「水茎会」と称する父兄らの会によって、監禁用の部屋が準備されたことなどを証言しました。
Mさんが後藤氏の監禁現場に訪れた場面について、「宮村さんや元信者で囲まれ、後藤さんはうなだれ、彼らに言われるがままでした。元信者たちがニタニタと笑いながら『お前は馬鹿だ。思考停止している』などと後藤さんを中傷する様子は、まるで一人を寄ってたかっていじめる“見世物ショー”のようで嫌でした」と述べました。
主尋問後、昼休憩を挟んで午前と午後とにMさんへの反対尋問が行われました。Mさんは被告側の弁護士らからの質問に冷静に回答。被告代理人らの中には、思うように尋問できず、Mさんに対して声を荒らげる弁護士もいました。
被告側の証人として出廷した元信者のO氏(男性)は、自身も2度の脱会説得経験者で、宮村氏の関与による脱会後、宮村氏の広告代理店で働きながら、後藤氏をはじめとする教会員の監禁現場に足を運び、宮村氏らによる棄教強要に協力をしてきた人物です。
O氏は、後藤氏が監禁下のマンションに留まっていた理由について意見を尋ねられると、「引きこもって、自分なりに(気持ちを)整理していたんだろう」などと証言。さらに、統一教会側が主張する「拉致監禁」は、教会側から連絡の取れない所で行う“ただの家族の話し合いに過ぎない”という被告側の主張に沿う証言を行いました。
原告側の弁護士からの反対尋問では、O氏自身が記した著書から、O氏が宮村氏の会社で宮村氏から理不尽な扱いを受けていたことなどが指摘され、強引な手腕を振るう宮村氏との確執も浮き彫りになりました。
また、監禁下で教会員の脱会を支援していたO氏を含む元信者らは、「(それぞれが)思い思いに(監禁現場へ)向かっていた」とし、宮村氏の指示や関与を殊更に否定しましたが、全般的にO氏の証言は矛盾が目立ち、信憑性を疑われる印象を残しました。反対尋問の終盤ではO氏自身の監禁中の体験について、「(監禁現場から)親が出してくれなかった」とつい口を滑らす場面もありました。
次回は、5月14日(火)午前10時から午後3時まで709号法廷で、被告のT氏(後藤徹氏の兄)が出廷し、証人尋問が行われます。なお、次回法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
2013年 3月12日 後藤徹氏の本人尋問が行われる
3月11日(月)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第13回口頭弁論、原告・後藤徹氏に対する本人尋問が行われました。
午前10時から午後5時まで行われる本人尋問を傍聴するため、52席の傍聴席に対して、約130名の傍聴希望者が列を作りました。
後藤徹氏に対する主尋問では、後藤氏を教会に導いた兄が突然失踪し、教会を脱会した経緯や、後藤氏が二度にわたって親族らに拉致監禁された体験が詳述されました。
一度目の監禁下で後藤氏が「偽装脱会」をしていた時、両親や兄によって「生活全般にわたって、(後藤氏を)視野から外さない」ような監視状態におかれたことや、二度目に拉致される場面では、車や人員、監禁用のマンションが事前に手配されるなど、後藤氏自身、「抵抗しても無駄だ」と思わされる程の用意周到な計画がなされていたことが明らかにされました。
後藤氏が監禁されたマンションに自らの自由意志で留まっていたという被告側の主張に対しては、「そんなことは絶対にあり得ません!」と断固否定し、監禁された最初の2年間は、「偽装脱会」で「(監禁という)犯罪的な行いをする彼ら(親族や脱会説得者ら)に調子を合わせなければならない“極度の緊張と苦しみ”」があったことなどを供述しました。
監禁中に脱会説得に訪れた宮村氏らの後藤氏に対する一方的な誹謗中傷、罵詈雑言には、「(一日の終わりに)本当に疲労困ぱいになり、明日も(このような脱会説得が)続くと思うと死にたい気持ちになった」と当時の苦渋をにじませ、「こんな地獄のような所に一秒たりとも居たいとは思わなかった」と憤りを露わにしました。
後藤氏は監禁下のマンションから脱出を試みて、家族から羽交い絞めにされ、体中がアザだらけになったほか、その時に骨折した右手薬指が現在も変形したままであったり、監禁下でインフルエンザになっても病院に行くことを許されなかった事実を訴えました。また、後藤氏が監禁に抗議して行った3回のハンガーストライキで、断食明けに兄嫁から、十分な食事を与えないという食事制裁を受けたことに対して、「体力的に最も辛い時期だった」と供述。生きるために台所の生ゴミを漁って、飢えをしのいだ体験なども語られました。
主尋問の最後に後藤氏は、「(拉致監禁によって)集団で誹謗中傷を受け、本当に苦痛を受けました。人間の尊厳を否定し尽くされ、人生の貴重な時間を奪われました。(拉致監禁に関与した親族や宮村氏らを)絶対に許すことは出来ません」と訴えました。
午後の反対尋問では、後藤氏が監禁現場に12年5か月も留まったのは、親族を伝道する「氏族メシヤ活動」だという被告側の主張に対して、「全く違います」と断言。被告側の主張は自分たちの拉致監禁を正当化するための「苦肉の策として無理矢理こじつけた」ものに過ぎないと反論しました。本件の核心である「拉致監禁」が行われたかどうかという争点に関しては、後藤氏の主張を覆すような尋問とはなりませんでした。
次回は、4月8日(月)午前10時から午後5時まで803号法廷で、原告側と被告側からそれぞれ1名づつ証人が出廷し、尋問が行われます。なお、次回法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
2012年12月19日 後藤徹氏の民事裁判、尋問日程が決まる
12月18日(火)、東京・霞が関の東京地方裁判所で、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判の第12回口頭弁論が開かれました。
今回は、原告、被告双方から提出された証拠書類の確認がなされた後、次回から5回にわたって行われる本人尋問・証人尋問の日程が決まりました(下記)。
なお、次回法廷での傍聴は抽選になる予定ですので、詳しくは東京地裁の傍聴券交付情報をご確認ください(通常は、開廷時間20分前までに東京地裁玄関前の指定場所で抽選券が配布され、その場で抽選が行われます)。
日時(休廷時間含む) | 法廷 | 被尋問者 | |
---|---|---|---|
1 | 2013年 3月11日(月) 10時~17時 | 803号 | 後藤徹氏(原告) |
2 | 2013年 4月 8日(月) 10時~17時 | 803号 | 原告側証人1名、被告側証人1名 |
3 | 2013年 5月14日(火) 10時~15時 | 709号 | 後藤氏兄(被告) |
4 | 2013年 6月 3日(月) 10時~17時 | 803号 | 後藤氏兄嫁(被告)、松永堡智牧師(同) |
5 | 2013年 6月17日(月) 10時~17時 | 803号 | 後藤氏妹(被告)、宮村峻氏(同) |
2012年 8月 1日 「被害弁連」弁護士が統一教会信者への拉致監禁問題を厳しく批判
現在、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表が、自身に対する拉致監禁・棄教強要に関与した親族や新津福音キリスト教会の松永堡智(やすとも)牧師、職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏などを相手取って起こした民事裁判が継続中ですが、このたび原告側から、宮村氏らの実態を暴く陳述書が提出されました。
それは、弁護士の伊藤芳朗氏にインタビューを行なったルポライターの米本和広氏の陳述書です。伊藤氏は、1991~93年に統一教会元信者が統一教会を被告として提起した東京の「青春を返せ裁判」の原告代理人を務めました。
この陳述書は、宮村氏をはじめ、後藤氏の裁判で被告側代理人を務める山口広弁護士、また紀藤正樹弁護士らの問題点などを厳しく指摘しています。
詳細については、「全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会」のサイトをご覧下さい。
2012年 7月31日 米国務省の国際宗教の自由報告書、日本統一教会信者への拉致問題を言及
7月30日(月)に米国国務省から2011年度版の「国際宗教の自由報告書」が発表されました。
その中で、「90年代に入り、報告される事件は急激に減少したものの、非政府組織・国境なき人権により(2011年)12月に発表された調査報告書は、統一教会信者に対する拉致とディプログラミングが継続して発生していると断定した」と記載。
2010年7-12月版の同報告書に見られた「これら(日本統一教会信者に対する拉致監禁事件)の報告は、第三者的な機関によって確認されていない」という記述が削除されました。
今回の報告書に関する詳細は、「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」のサイトをご確認下さい。
2012年 5月12日 120日間 監禁されていた統一教会員が自力で脱出
5月2日(水)に「拉致監禁」の被害が疑われていた教会員の女性(34)が、監禁場所である茨城県水戸市のマンションの一室から自力で脱出を果たしました。
東京に住む女性教会員は、今年1月3日に突然失踪し、知人・友人との連絡も一切途絶えていました。
脱出を果たした教会員の話からは、120日間に及ぶ監禁下での「家族の話し合い」に、統一教会に反対するキリスト教の牧師が関与していたことも明らかとなりました。
下の2枚の写真は、今回の監禁に実際に使用され、教会員が脱出時に持ち帰ったダイヤルロック式の鍵(実物)です。
事件の詳細などについては、「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」のホームページをご覧下さい。
2012年 4月26日 「週刊文春」(5月3日・10日号)における有田芳生氏の言及について
4月25日(水)発売の「週刊文春」(5月3日・10日号)の特集記事の中に、『統一教会 飯星景子 娘の“洗脳”を解いた父・晃一の「憔悴」』(56~57ページ)という記事が掲載されています。
まず、飯星景子さんは、統一教会入会には至っておらず、「統一原理」を学んでいる途中の段階でした。職業的改宗活動家の宮村峻(たかし)氏が「私たちの(説得の)協力は、あくまでも協力……飯干家の場合もそうでした」(有田芳生著『「神の国」の崩壊』241ページ)と述べているように、彼女は反統一教会グループの説得を受け、「統一原理」を不信するようになりました。
不信に至る過程について、参議院議員の有田芳生氏が言及していますが、読者の誤解を招く点がありますので、ここでお伝え致します。
記事の中で、統一教会元信者の「教会では、『反対する家族はサタンだから、話し合いに応じてはいけない』と教えられていました。」とのコメントを掲載していますが、当教会の教えに、家族が「サタン」(悪魔)であるというものはありません。
これは、統一教会の教え(統一原理)を誤解、曲解しているに過ぎません。統一原理では、人間は本来、「神の子女」であり、それが人間始祖の「堕落」によって、サタンの血統を受け継いだ「堕落人間」になってしまったと教えています。
過去から現在に至るまで「家族がサタンである」などという教えはありません。
むしろ統一教会創始者の文鮮明師は、「(故郷の)お父さん、お母さんを引き止めて愛し、慕って涙を流すことが礼拝中の礼拝なのであり、すべてのみ旨の完成です」と、父母を慕い、涙を流すほどに愛しなさいと指導しておられます。
また、上記のように有田氏らの言うところの「話し合い」とは、家族間だけの自由な話し合いを指しているのではありません。
その「話し合い」のほとんどのケースが、統一教会信者を強制的に拉致し、閉鎖的なマンションの一室などに閉じ込め、実際は脱会するまで解放しないという人権蹂躙、犯罪行為に他なりません。
当教会がそのような「話し合い」を認めないというのは当たり前のことです。
有田氏が示唆するこのような「話し合い」や反統一教会グループのいう「保護説得」の実態については、下記のサイトでご確認下さい。
・「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」
2012年 2月22日 日本の拉致監禁・強制棄教に関する調査レポートの邦訳版公開
国際的に著名な人権NGO「国境なき人権」(Human Rights Without Frontiers int´l)が2011年12月31日に発表した、日本の拉致監禁と強制棄教に関する克明な調査レポート『日本:棄教を目的とした拉致と自由の剥奪』の邦訳版が2月22日、同NGOのウェブサイトに掲載されました。
独立した第三者機関の独自調査により、日本の拉致監禁・強制改宗問題が国際社会で広く認識されつつありますが、当事国である日本では未だに被害が絶えていません。一人でも多くの国民が同報告書に触れ、悲惨な人権侵害の終焉を願う日が来ることを期待しています。(「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」のサイトより)
「国境なき人権」やこのレポートが出るまでの経緯などについては、「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」のサイトをご覧下さい。